趣旨
京都大学経営管理大学院では、2023年12月に「京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアム」を発足し、「誰ひとり取り残さないことを建前で終わらせない」という理念のもと、集合知生成の場づくり、人材育成の活動などを展開してきました。
本コンソーシアムでは、年に一度、京都大学時計台にて公開シンポジウムを開催しています。
このシンポジウムは、社会や組織におけるDE&Iの実践や課題を共有し、参加者同士の対話を通じて「集合知」を育むことを目的としています。
今年度は、第1部に、ドラマ映画プロデューサーの村瀬健氏をお迎えし、コンソーシアム共同代表であり、自身も演出家・脚本家として活動する蓮行との基調トークセッションを行います。ドラマ・映画というエンターテイメント作品の創作を通じて、多様な声をいかに表現してきたのか。村瀬氏のご経験を交えながら、DE&Iを考えるための視点を提供します。
第2部では、会員団体および一般参加者によるポスターセッションと、参加者が少人数で語り合うポスターミーティングを予定しています。それぞれの実践や課題を持ち寄り、共有し、対話を進めることで、次のアクションにつながる「集合知」を共に創り出す場としたいと考えています。
本シンポジウムでは、ひとつの「正解」を求めるのではなく、多様な経験や視点を持ち寄りながら、わたしたち自身のDE&Iのあり方を探索する場になることを目指します。
ぜひ、京都大学時計台に集い、多様な声が交差するこの場にご参加ください。
本シンポジウムでは、ドラマや映画という表現を通じて、多様な声のあり方を描いてこられた村瀬健さんをお迎えします。村瀬さんは現在フジテレビに所属されていますが、今回は一人の創作者として、これまでの創作におけるDE&Iとの向き合い方について語っていただきます。
現在フジテレビは、性加害問題に関する第三者委員会の報告を受け、社会的な批判に直面しています。私たちコンソーシアムでは、この問題は一社にとどまらず、メディア業界や日本社会全体にも共通する構造的な課題を含んでいると捉えています。だからこそ、真にDE&Iを目指すための対話を重ねていく必要があると考えています。
今回村瀬さんには、フジテレビの現在の状況について、見解を述べていただこうという意図はありません。あくまで、村瀬さんのこれまでの創作経験と、そこに通底する問いを共有していただくことを目的にご登壇いただきます。
本シンポジウムが、より良い理解と関係性を育む対話の場となることを願っています。
蓮行(京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアム 共同代表)
開催方式
日時 | 2025年6月13日(金)13:00〜17:00 ※終了後、交流会を予定 第1部 13:00〜14:30 第2部 14:45〜17:00 交流会 17:45開始予定(シンポジウムと同一会場) |
会場 | 京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホールⅡ・Ⅲ |
定員 | 90名 |
開催方式 | 対面開催のみ(第1部のみ または 第2部のみの参加も可/会員団体に向けてのみ、第1部のオンライン配信を予定) |
参加費 | 参加費 無料(要事前申込) ポスター発表(会員) 無料(要事前申込) ポスター発表(一般) 20,000円(税別) |
使用言語 | 日本語 |
プログラム
本シンポジウムは2部制になります。第1部・第2部とも対面会場のみの開催です。
※ 会員団体に向けてのみ、第1部のオンライン配信を予定しています。
時間 | 内容 | |
第1部 | 13:00-14:30 | 開会挨拶、コンソーシアムのご紹介 蓮行(京都大学 特定准教授/コンソーシアム共同代表) 基調トークセッション 登壇者:村瀬健氏(フジテレビ ドラマ制作部 統括チーフプロデューサー) 共同登壇者:蓮行(京都大学 特定准教授/コンソーシアム共同代表) |
休憩 | ||
第2部 | 14:45-17:00 | ポスターセッション 会員団体や一般参加者からDE&Iにまつわる取り組みを募集し、ポスター形式でご紹介いただきます。DE&Iにまつわる事例を集め、共有し、意見交換することで、次のアクションにつなげる集合知を生成します。 ポスターミーティング 会員団体からのポスター(紹介事例・課題提起など)をもとに、少人数グループにわかれて、参加者や第1部登壇者を交えた対話を行います。 |
終了後 | 17:45以降 | 交流会 場所:シンポジウムと同一会場(国際交流ホールⅢ) |
※ プログラムは予定なく変更となる可能性があります。
登壇者
村瀬 健(むらせ けん)
フジテレビ ドラマ制作部
統括チーフプロデューサー
1973年生まれ、愛知県出身。早稲田大学社会科学部を1997年に卒業し、日本テレビに入社。ドラマプロデューサーとして『終戦60年ドラマ・火垂るの墓』『14才の母』などの話題作を手掛けた後、フジテレビに転職。テレビドラマとして『太陽と海の教室』『BOSS』『信長協奏曲』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『いちばんすきな花』、映画でも『信長協奏曲』『帝一の國』『約束のネバーランド』『キャラクター』などのヒット作を送り出す。2022年に手掛けたドラマ『silent』が大ヒットを記録。社会現象と呼ばれるほどのムーブメントを起こす。昨年7月『silent』チームで制作した『海のはじまり』が大ヒット。「MIPCOM BUYERS‘ AWARD for Japanese Drama グランプリ」「TVerアワード2024ドラマグランプリ」など数々の賞を受賞。


蓮行(れんぎょう)
京都大学経営管理大学院特定准教授
劇作家、演出家、俳優、劇団衛星代表
専門は演劇教育、コミュニケーションデザイン。「小劇場での演劇でしか絶対に表現できない舞台表現」を極めるべく、1995年に劇団衛星を設立。京都を拠点に、既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く行い、茶道劇「珠光の庵」や裁判劇「大陪審」などの代表作を全国で上演する。同時に、演劇の持つ社会教育力に着目し、そのポテンシャルを利用したワークショップ事業を多く手がける。並行して研究活動に取り組み「演劇のないところに演劇を送り込む」活動を幅広く展開している。
交流会について
シンポジウムの終了後に、同じ会場内(国際交流ホールⅢ)にて交流会(懇親会)を予定しています。立食形式の予定です。申込時に、参加希望をお知らせください。
【交流会の概要】
◯日時:2025年6月13日(金)17:45開始予定
◯金額:3,000〜5,000円程度(調整中)
◯会場:シンポジウムと同一会場(国際交流ホールⅢ)
◯交流会の申込締切:2025年6月6日(金)まで(開催1週間前まで)
※ 参加から不参加に変更される場合は、必ず事務局にメールにてご連絡ください。
(ケータリング内容を変更する必要があるため)
ポスターセッション 発表者募集!
概要
当シンポジウムでは、会員団体や一般参加者のみなさんによる「ポスター形式」での発信の場をご用意しています。DE&Iに関する実践や課題意識を共有し、他の参加者との対話につなげることを目的としています。
募集するのは「成功事例の発表」に限りません!
発表内容は、DE&Iに関する取組事例や課題意識、チャレンジ中のプロジェクト紹介など、どんな切り口でも構いません。また、企業内での取り組み、NPO法人の取り組み、個人の取り組みなど、幅広く募集します。
皆さまの日々の取り組みや現場での問いを、ぜひこの場でご紹介ください。
対象者
- 会員団体の方(無料)
- 一般参加者・非会員の団体(有料:20,000円(税込22,000円))
発表枠
合計20枠程度を募集します。
- 会員団体の方:1団体あたり2件まで発表可能とします。
- 一般参加者・非会員の団体:1団体あたり1件まで発表可能とします。
発表者向けガイドライン
ポスターセッションの申込方法・申込の流れなど、詳細はガイドラインをご覧ください。
▶︎ポスターセッション申込者向けガイドライン(ダウンロード)
ポスターセッションの申込から発表の流れは下記の通りです。
詳細は、「発表者向けガイドライン」をご確認ください。
※ 会員団体のうち希望する方については、事務局サイドで印刷に対応します。事務局サイドでの印刷を希望する方は、6月9日(月)までに印刷データ(PDF)をメールにてご提出ください。
ステップ | 内容 |
① 参加申込 | まずは、参加申込をお願いします。 |
② 発表お申込み | 次に、ポスター発表申込フォームから発表申込をお願いします。 発表申込〆切:5月30日(土)まで |
③ 掲示物ご準備 | 掲示物をご準備ください。当日はA0サイズ程度の掲示板をご用意します。 掲示物のレイアウトやデザインは自由です。(A0サイズポスターの形式に限らず、A4スライド複数枚の出力も可) |
④ タイトル提出 | タイトル(仮でも可)・発表者名を、提出フォームからご提出ください。 当日参加者へのアナウンス資料に用います。 提出〆切:6月9日(月)まで |
⑤ フラッシュトーク提出(希望制・動画提出) | シンポジウム当日の休憩時間に「フラッシュトーク」として、30秒ほどの動画プレゼンテーションを上映します。(希望制) フラッシュトーク上映を希望する方は、提出フォームから動画をご提出ください。 提出〆切:6月9日(月)まで |
⑥ 当日展示 | 会場にポスターボードをご用意しております。掲示物をご持参ください。(※) 掲示作業は、当日12時45分〜14時30分に行ってください。 |
ガイドラインには下記の内容が含まれています。
- 概要
- 当日の進行(予定)
- ポスターセッション申込方法・申込の流れ
- ポスター作成ガイドライン
- フラッシュトーク作成ガイドライン
- よくあるご質問
ご入用の方には、ポスター作成データのテンプレート(A0サイズ、PowerPoint)をご準備しています。
テンプレートは、ご自由に編集していただいて構いません。
以下URL(Googleドライブ)からダウンロードしてご利用ください。
https://drive.google.com/drive/folders/1-pKlct5mnGuaPSi_2J-6UkPYdG0w3uZo?usp=sharing
お申込み方法
Googleフォームからお申込みください。
必ず事前に参加登録をお願いします。
参加申込
参加申込フォーム:https://forms.gle/TRDQ5KpFoB4C3YDT7
申込期間:2025年4月14日(月)〜6月12日(木)まで(開催前日まで)
※ お子さん連れでのご参加は、6月3日(火)(開催10日前)を目処にお知らせください。
※ 交流会の参加申込は、6月6日(金)(開催1週間前)締切です。
ポスター発表申込
(会員団体)
発表申込フォーム:https://forms.gle/WVzyvyWHxV8DhBhz8
受付期間:2025年4月14日(月)〜5月30日(金)まで
(一般参加者・非会員)
発表申込フォーム: https://forms.gle/aqdYU85pTHg6gw5t6
受付期間:2025年4月28日(月)〜5月30日(金)まで
※ ポスター発表を申込される方も、合わせて「参加申込」をお願いします
アナウンス
写真撮影・ビデオ撮影について
本シンポジウムの様子は、第1部・第2部とも写真・映像を撮影いたします。
撮影した写真については、広報利用を予定しております。映像については、事務局の記録として利用するほか、後日アーカイブ配信を検討しております。
写真撮影・映像撮影に同意されない方は、シンポジウム当日、スタッフにお申し出ください。
お子さん連れでご参加される方へ
「シンポジウム」と聞くと、静かで厳粛な雰囲気を思い浮かべ、お子さま連れでのご参加に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。今回のシンポジウムでは、お子さま連れの方にも安心してご参加いただければと思っております。
【対応内容】
◉会場内にキッズスペースを設けます
- 会場内にキッズスペースを設けます。
- ブルーシートやキルティングマットを敷き、乳幼児が横になれるよう配慮いたします。
- 絵本やおもちゃを数点ご用意しております(お持ち込みも可能です。ただし紛失・取り違えの責任は負いかねます)。
- 保護者用の椅子に加え、簡易ソファ(ひとり掛け)も1台設置予定です。
- スタッフが1〜2名、キッズスペース付近に常駐します(お子様の人数に応じて調整)。
◉授乳スペースについて
- 会場内についたてで仕切った簡易授乳スペースを設置します。
- 必要に応じて、控室(施錠可能)をご案内いたします。ご利用の際はスタッフがご案内しますので、お気軽にお声がけください。
【保護者のみなさまへのお願い】
- キッズスペースをご利用予定の方は、6月3日(火)まで(開催10日前)を目安に、申込フォームよりお子さまの「年齢・人数・その他特記事項」をご記入ください(事前準備の参考とさせていただきます)。
- 会場内は飲食可ですが、キッズスペースでの食事はお控えください(水分補給は可能です)。他のお子さまへの配慮にご協力をお願いいたします。
情報保障、及びご参加にあたっての配慮等について
第一部については、情報保障(文字通訳)を検討中です。決まり次第、お知らせに追記します。
車椅子でご来場の方へ、会場設備についてのご案内
「京都大学 フリーアクセスマップ」(京都大学 学生総合支援機構 障害学生支援部門)を、下記のWEBサイトからダウンロードすることができます。
■「京都大学フリーアクセスマップ」(京都大学学生総合支援機構)
https://www.assdr.kyoto-u.ac.jp/drc/contents/free-access-map
上記のWEBページに掲載されている「吉田キャンパス1」(下記リンク)をご確認ください。
会場の時計台は「本部構内」に所在しています。
■ フリーアクセスマップ「吉田キャンパス1」ダウンロードはこちら。
https://www.assdr.kyoto-u.ac.jp/drc/wp-content/uploads/2024/03/FreeAccessMap_Yoshida1_all.pdf
※ 本部構内のマップ → p.2 参照
※ 吉田キャンパスへのアクセス → p.5 参照
お問合せ先
ご来場にあたって、ご不安な点などある方は、事務局宛にお気軽にお問合せください。
京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアム 事務局 アート・コミュニケーションデザインと組織経営寄附講座 E-mail art_cd@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp |
主催 京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアム
共催 京都大学経営管理大学院、不易アカデミー[一社)アートをコアとしたコミュニケーションデザイン大学コンソーシアム]
※本シンポジウムは戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」に採択されたプロジェクト「多様性寛容の共創システム開発 -『違いがあっても大丈夫』と共育しあえるコミュニティ構築‐ 」の関連企画です。