修了生の声   INTERVIEW(1)

九州にこういう講座がなかなか無いので、大きな学びのチャンスだなと思いました。
ワークショップの設計をより詳しく学べるのかなって思ってたんですけど、実際参加してみたら、それより一段上というか、授業作り、コミュニケーションの場づくりから、それを社会に広げた内容でした。
関西大学SCL養成講座を受講した後、ワークショップを実践していく中でコミュニティの運営に課題を感じるようになっていた時期でもありました。チームを通して、メンバーの感情や意見、お互いにどういう人間なのか?ということを知りあえるような場づくりがしたいと思っていたので、講座内容と自分の課題を繋げて受講することができました。

多様な人、様々な環境に置かれている人がいるということを、京都に通うことで一番感じました。正直なところホームレス状態の方を大分ではほとんど見かけないですし、LGBTQの問題も、都会だと触れることが多いのかもしれないですが、地方ではまだ難しいんだろうなと。もしかしたら、身近に問題や悩みを抱えている人がいるかもしれないということを、ワークショップを主催する側として全然気をつけられてなかったなという反省がありましたね。

最後の実習が良かったですね。「学友」と一緒に学べるのっていいなって思いました。高校卒業した後すぐに働き始めたので、大学に行って誰かと学び合うみたいなことをしてないわけですよ。社会に出るとある程度自分のキャラクターを作る部分ってあると思うんですけれども、何かそういうのもとっぱらって、いち個人に戻って、学び合うみたいな感触がありました。

塾とフリースクールを運営しているので、それこそ、生きづらさを抱える子の居場所作りという観点を持てるようになりました。

当初は学習塾とフリースクールは別々の運営だったんですけど、人手不足やフリースクールだけだと生徒が集まらないと問題があり、6年ほど前に学習塾の中にフリースクールのコースがありますという形にしました。最初は、フリースクールと塾が同じ教室の中にあるので、フリースクールにくる子が居心地悪いかな…と思ってましたが、意外と子どもたちは気にせず同じ時間を過ごしていました。
SCDの受講を通して、はっきり分断しない、区別しない、いろんな子がグラデーションのように出会う場でいいんだ。ということを改めて思えました。

あとは、子ども食堂を始めました。元々は、勉強の間に食べれるように、塾でちょっとしたご飯を作ってたんですよね。子ども食堂をする方法も熱意もそこまでなかったので、塾で少しできればいいやぐらいの感じでした。
ただ、その取り組みの中で、生徒から「実はご飯食べれてなかった」とか「スナック菓子しか食べない」とか話が出てくるようになって。あとは塾に通うことで、家族と一緒に食事を取れないとか、コンビニ弁当ばっかりになるなど、塾をすることで子ども達の健康を守れてないということが、子どもを育てるっていう視点から考えるとどうなのかなと思い始めてました。SCDで宇野さんの子ども食堂の現場を生で観て、お話を聞いて、自分でもやってみようと決めました。

遠方から通うのは大変でしたが、それだけの価値はあります。
九州からでも意外と通えることが分かりました。
迷いや不安もありましたが、参加してよかったと思っております。
知情意の刺激あふれる講座です。迷われている方はぜひ参加してみてください!

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