
―SCDの受講動機を教えてください
会社で組織風土改革を担当しており、SCD講座が役に立つと思ったからなんですけど、具体的にはコミュニケーション活性化や、多様性理解に役に立つと考えました。社内で講座の紹介が回ってきて、その日に手を上げました。
―SCD講座を通して何が学びとして残りましたか?
まずは、コミュニケーションデザインという場づくりの技術を学ぶことができました。
とくに谷口先生の場のメカニズムの理論は技術職としてすごく興味を持ちました。一方、仕事以外でまち作りにも関わっていたので、谷先生の社会学としてまちづくりを研究されているお話を聞いたのが、非常に刺激になりました。
次に、さまざまな社会活動、当事者の方のお話に大きな衝撃を受ける日々でした。
自分の経験や認識の範囲が非常に狭いものなんだと実感しました。多くの人は当事者の声が聞こえないところにいる。そして現代社会というのは当事者以外の何かが意思決定をして物事が進行してしまっていると感じました。コミュニケーションデザインが技術であるなら、ソーシャルコミュニケーションは倫理と言えるのかなと。併せてソーシャルコミュニケーションデザインを学ぶことなのかなと思いました。
ここまでだと真面目すぎるかなと思うんですが、私自身が演劇に触れる機会ってすごすごく少なかったので、新しい価値観に触れる機会になりました。苦手意識を超えて、感覚としは楽しいって思えたんです。あとは純粋に「創造」や「共創」を楽しめました。ディスカッションやグループワークなど受講生同士の交流が非常に面白かったです。そしてまだ活動が続いているのが非常にありがたいです。
最後に、抽象的な話になっちゃうんですけど、利益追求の企業の中で、社会課題解決っていうのをどうやっていくのか。ていうところの葛藤が5ヶ月間もうすごかったです。
うちの組織の中では「コミュニケーション」「対話」って重要視されてない場面が多々あって、でも、あたらしい事業や、顧客価値を見出す、DE&Iを推進していくためには必要で、それを先導しなきゃいけないなと。私は元々理論が好きなんですが、やっぱり行動して実践してなんぼだなと。大きいことはできなくても、これから1人の人として、学んだことを実践していこうという思いを強く持ちました。

―SCDでの学びをお仕事やライフワークの中でどのように活かしてますか?
地域コミュニティでは、学んだことを活かしてファシリテーターとして活動したいと思っています。
会社においては、いろんな変化を受け入れたりとか、新しい解決策をみんなで考えていくっていう時代であるので、いろんなイベントを企画したり、旗を振って、技術的に導入できるものを提案していきたいと思っています。そういうときに「私は有資格者(S C D)です。」と言えるのは非常に説得力があることかなと思います。
講座をきっかけに点で存在していたデザイナー同士が繋がることができたと実感しています。このコミュニティを、今後の活動に活かしていきたいと思います。
―受講を検討されてる方へ一言お願いします!
まだ見ぬ自分の将来を開くのに、とても役立つ講座だったと思います。またいっしょに未来を探索する仲間との出会いがあります。楽しいですよ!